今、バーンアウトしておやすみ宣言をしている中この文を書いてる
離れてみてちょっと気づいたことがある
左派的な社会運動の繋がりの課題的な部分だ。別に私が書くことは正解でもなんでもないし、まして研究者とかでもないので「ある個人の感想」くらいにとどめてほしい。
繋がることは簡単。でも同じ温度感じゃないとしんどい
今SNS(特にインスタ)では、同じような政治の意識の人と繋がるのはめちゃくちゃ簡単になっていると思う。
特にインスタはオフラインの活動へのアクセスも良い。なぜならインスタのアクティビストは実際にデモ、選挙ボランティアなど動いたり参加する人が圧倒的に多いと感じるからだ。
なので、「オフラインでなにか動きたいけど、どう動けばいいかわからない」と言う人の第一歩までは、結構低いハードルになっているように感じる。
ただ、その一歩がどういう人たちと繋がって、今後どうなっていくのかや、その後のインスタ上のタイムラインの話題などが、自分のメンタルやそのイシューへの温度感とズレがあると結構しんどくて、結局離れそうだなと思う。
例えば、フェミニズムに関心があって、自分の周辺のしんどさを理解したいと言う温度感の人に、いきなり残酷な性暴力の話や、家父長制の歴史的背景、パリテの話をしてもキョトンとしてしまうだろうし、それで他のメンバーが「そうだ!そうだ!」と共感しあって盛り上がってたら、自分との色々な角度の温度差(知識や気持ちなど)に結構しんどくなるのではと思う(当然逆のパターンもある)
おそらくその人に必要なのは「会社で言われてるそのモヤモヤは怒っていいやつだよ!」とか「結婚したら苗字変えるのおかしいよね」「そうだよね!おかしいよね!」みたいな、自分が感じてるモヤモヤに共感してもらって、「それフェミニズムじゃん!社会と政治悪いやん!私悪くないやん!」と気づくことがその時点での最終ゴールなんだと思う。
一つ目のゴールに辿り着いてから、前述のような他の問題を、その人のタイミングで知って行くことが大事なんだと思う。
全ての問題は繋がっているとは言うけれど...
インターセクショナリティ(交差性)は大事であろうし、全ての問題が繋がっているのもわかる。
ただそれらは、非常に複雑で難しいものであることを時々見逃していると思う。
山手線みたいな単純な数珠繋ぎ的なものではないはずだ。(インスタ上ではよく単純化しすぎた図などがながれてくるけど)
そもそも人間1人の内側でも、たくさんの矛盾や悩みなど色々複雑で渦巻いていることも結構忘れられている気がする。
あと仮に山手線並みに単純だったとしても、一駅一駅全て降りて全ての駅を完璧に理解するのも結構大変じゃないだろうか。
「だから勉強不足で差別しても仕方ないじゃないか!」みたいな最悪な開き直りをしたいわけではなく
普通に全てのことに完璧に配慮することが、さも当たり前という感じになってるけど(できるに越したことはない)、それは非常に高度で難しいもので、誰しもが完璧に実施するのはハードルが非常に高いことを見逃していないか?ということだ
もちろん、当事者から依頼/お叱り/指摘があればそれはなんらかの対応すべきとして(ただこれも...主催者や投稿主のメンタルが落ちてる時だとなかなか対応しきれない...個人でやってる場合は特に....)
最初から完璧に回せてないからと言って、当事者でない人が即レイシスト認定したり、同じリベラル/反差別であろう人にブチギレ回していいんだろうか....ということだ。この辺は以前書いた記事に色々書いたと思う。(https://moyamoyashisugi.blogspot.com/2024/07/blog-post.html?m=1)
元々求められてることが複雑でとても難しいことであることを改めて確認しあった方がいいのではと思う。本屋でインターセクショナリティの本を探すと結構分厚い本が登場するし、そう簡単に理解しきれる題材じゃないでしょと正直思う。
若干脱線したので、とりあえず話を戻そう
社会課題/運動の気づきから行動へ移すためのロードマップが必要そう
前述の「フェミニズムに関心があるが、自分の周辺のしんどさを理解したいという温度感の人」がうまいこと、「これがフェミニズムか!私悪くないじゃん!」と気づきを得たとしよう。
問題はその後だ。
そこからSNSや何かしらのオフラインの会合で、繋がっていこうとした時、その人の温度感に合う場所に繋がれるかという問題がある
うっかり陰謀論的なコミュニティや、あまり心理的安全性がないコミュニティに繋がったり、温度感が違うところに飛び込むと結構キツイし辛い
あとSNSを見ると色んな温度感の人が出てくるので、「厳しすぎる人」を見続けるとかなり辛い。(私はぶっちゃけもうインスタとかスレッズがしんどい。)
私は今となってはオフラインで繋がれる安心できる場所を得たけれど、それも結構紆余曲折あったりした。
某団体と繋がって何度かイベントに参加したが、科学的根拠が曖昧な話をする方がいて「あ、ちょっとこれは...むり...」となっていたり、また別の団体ではある社会課題に関して私とは180℃意見が違っていたり、あとは中立を意識しすぎて何故か自民的なものを包括しようとしていたり...などなど
自分の価値観や温度感と合う、居心地の良い場所を探すのは本当に難しい。
「お前が頑張って組織を変えればいいじゃない!」的な話もあるかもだが、さすがに新参者にそれは無理ですって...
まとめ(?)
全然まとまらないので強引にまとめると、せっかく何かのきっかけに社会問題に興味関心を持って行動したいとなっても、その先で持続可能な繋がりやすい場所がなさすぎるという話でした。
ぶっちゃけ解決策はよくわからない。
思い浮かぶのは質より量的な形で、たくさん小さなコミュニティがあれば選択肢が広がるのかなとか
すでにあるコミュニティがそもそも知られてなさすぎたり、誤解されてたりするのでその辺りの周知なのかなとか....とりあえず答えは出てこない...。
ただこれも問題点があって、同質性が高すぎるチームは尖鋭化しやすいのでは?という部分もある。イエスマンだらけのチームだと間違っている動きをしてしまった場合誰も止める人がいない。浅間山荘的なものを防ぐのは難しいと感じる。
だからこそ、先人のやらかしをきちんと学ぶこともセットにしたほうが良さそう。これはガイドブックとかグランドルールみたいな話には多分しないほうがいい...「それさえ守れば大丈夫」なものでもないからだ。
とはいえこれ結構学ぶのむずいと思う。
個人的には山本直樹の「レッド」という山岳ベース事件を描いた漫画が結構わかりやすいと思った。でもめちゃしんどい。
あとはおすすめの記事を貼っておこうと思う
後半に出てくる「主語を小さくすること」というのはすごく大事だと思う。フェミニストとしてとかクィアとしてとか、ヴィーガンとしてとか反差別としてとか、そういう少し大きい主語にも気をつけたい。
大日本帝国と地続きなんだなと感じた
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